2025/11/20 Thu メモ帳に色々雑多なネタや小説を書いては中途半端に投げているため、いい加減中途半端なものは捨ててしまおうと ファイルを整頓していたのですが、昔夢で浮かんで書きまとめていた話を発掘。 読み返してなんとなくこのままはもったいないかな~?と思い至り、ここに供養がてら残しておきます。 主人公のリーラ。 8年くらい昔の落書きなのでちょっとお恥ずかしいのですが… 以下ネタバレ含むあらすじとキャラクター紹介を当時の文面のままぺっと貼り付け。 無駄に長いのでご注意ください。 なお書き殴りのような内容なので所々ツッコミどころが多いですが、御愛嬌ということでひとつ…(何が?) 続きを読む「二人勇者」 魔王により絶望の淵に立たされていたこの世界には一つの理がある。 唯一「光の加護」を授かった者のみ王から受ける「神の啓示」により勇者の力を得ることができた。 勇者は僅かな援軍と共に魔王へ挑むが誰一人戻ってくることは無かった。 勇者が死ぬとき光の加護は現れ、その者は新たな勇者として「神の啓示」を授かり魔王を討伐する為旅立った。 しかし一人また一人と魔王に討たれ、同じ事が繰り返されるままとうとう100年が過ぎようとしていた。 世界の人々は「希望」を抱くことすら諦めてしまっていた。 ある日一人の青年が現れる。 彼は光の加護の血が流れる「勇者」として「神の啓示」を受けに城へ向かう。 しかし町民は最早勇者を死刑囚を見るかのような視線を向けるのみであった。 道中、彼はとある事情で少女と出会うことになる。 その少女は言った。 「私は勇者。今から神の啓示を受けに城へ向かっていたところだ」 この世界にはもう一つ理が存在していた。 勇者が死ぬ時、それは新たな勇者が生まれるということ。 それ故光の加護を受ける人間は唯一人のみということ。 本来は一人しか生まれない勇者が二人も現れたことで青年は…街の人々はざわめく。 どちらかが偽者なのかどちらも勇者なのか… 以下未設定 光の加護を受ける条件? =勇者と交わった聖女から生まれる子 =勇者が誰とも交わらなかった場合は神の選択により生まれる 魔王とは世界に混沌と絶望をもたらす=世界や生き物の繁栄を断絶するものは神にとって不都合な物? =魔王が光を奪うことにより力を増幅させ、いずれ神すら恐れる存在となる その為、神は加護の力を人間に捧げる(神が魔王に直接審判を下す事はできない=何故か?) という感じのお話。 リーラ→主人公。本物の勇者の娘。旅の途中で恋人の神官(母親)が身籠もったが、魔王によりどちらも殺される。 死にかけの神官の胎内から引きずり出し、魔王は新たな王としてリーラを育て、勇者という肩書きを刷り込ませ人間の国へ放った。 なお、リーラ自身は魔王を自分を育ててくれた唯一無二と父と慕い、魔王と認識していない。 黒髪に黒い鎧と一見禍々しさを感じさせる。男口調気味。常識が全くわからず、倫理観にも乏しいためルシアスやアルマに窘められても 理由も分からずキョトンとする事が多い。 最初は特に無邪気で残酷な性格をしていたが、旅の最中で徐々に様々な感情を覚えていくのであった。 ルシアス→もう一人の主人公。同じく本物の勇者の素質を持つ男から生まれた。 光の加護を受けた子供は双子だった。 どちらも光の加護を受けながらも、本来勇者を継ぐ者は一人しか生まれないという理に沿って、間引きされる。 ("一人の勇者"によって救われるという神託に背くという理由から) しかし召使いの女は不妊であり、赤ん坊を殺すことが出来なかった為そのまま隠れて育ててしまう。 数年後、母となった女は殺されるが、子は生き延びた。 その双子の片側は世界を、本来の家族を、勇者を恨んだ。自分の人生がここまで塵のように扱われる理など潰してやる 世界など滅びてしまえばいいと考えた。 名前を捨て、顔を鉄仮面で隠し、実力で戦士となり、勇者に同行した。そして魔王城での戦いの土壇場で彼は同胞を裏切り捨てた。 それまで身を隠すように装着していた仮面を外した彼は紛うことなく、勇者と同じ顔をしていた。 そして彼は王の謁見で自身の加護の証明を掲げた上で、人類を救う使命を放棄することを高らかに告げる。 これが死ぬ運命から逃れた男の最大の復讐だった。 以後彼は王族から逃げ回る日々を送ることとなった。 その息子であるルシアスも実質「光の加護」を受ける勇者の血が流れていることに変わりは無いが、本人は父親を勇者と思っており 父の事を魔王から逃げ帰った前代未聞の勇者と思っている為、尊敬と蔑みの狭間に立たされていた。 見た目も性格も勇者そのものな出で立ち。始めはリーラに対し何とも言えない蟠りを感じながらも 表向きは友好的に接するが、旅を続けるうちに彼の中で心境の変化が訪れていく。 アルマ→シスター。勇者や荒む世界に何か出来ないかと幼少の頃から思い、この職を選んだ。 ルシアスを勇者と見初めて以降秘めた想いを抱えている。 同時にリーラに対し勇者として扱うべきなのか悩み、またルシアスに軽々しく話しかける彼女本人にも複雑な感情を向ける。 ザムド→ウォーリア。筋肉質で豪快な男。その力を認められ、小さな村に嫁と息子を残し勇者達に同行することになる。 パーティー内で一回り年齢が高いということもあり皆の良き理解者としても立ち回る。 リーラの性格を、子供が蟻の巣を埋めるような無邪気故の残忍さを誰よりも早く感じ取り、人としての常識を教えていく。 魔王→残忍かつ残酷。自分を倒しに訪れる勇者を弄ぶように殺すのが楽しみとなっている。 勇者の子であるリーラを育て、人間達を陥れようと画策。――と言いながらも いつ自分と対等に戦える者が現れるか、それがもしかしたらリーラなのかもしれないということを楽しんでいる。 魔王の命は魔王城の中枢として動く「肉薔薇の結晶」と共にある為、魔王の死は城の崩壊を、肉薔薇の結晶の破壊は魔王の死を意味する。 肉薔薇の結晶は奥深くに閉ざされ、恐ろしく屈強なデーモン達によって守られているという畳む 上記はおなじく8年前の書き殴りで整合性もなにもあったもんじゃない ですが書きたい方向性みたいなものは今も昔もあんまり変わりない気がします… 続きを読む旅の最中でリーラとルシアスはやがて惹かれ合うようになるも、一方で真実を知ったリーラは何が正しいか、自分の見てきた世界が 偽りであった事で情緒が不安定になってゆく。 最終的にリーラはようやく倒した魔王と共に崩れる城に残る道を選んだ。 それが彼女なりのこれまで何も知らずに生きてきた罪滅ぼしだと告げて。 勇者と名乗った黒壇の鎧の少女がいないまま3人は無事に帰還した。 ルシアスの出生について声を上げる者もいたようだが、使命を遂げて帰ってきた彼を称える声のほうが多く、時の流れと共に咎める者もいなくなった。 やがてルシアスとアルマは結ばれ、アルマは子を成す事となる…みたいな終わり方でした。畳む
ファイルを整頓していたのですが、昔夢で浮かんで書きまとめていた話を発掘。
読み返してなんとなくこのままはもったいないかな~?と思い至り、ここに供養がてら残しておきます。
主人公のリーラ。
8年くらい昔の落書きなのでちょっとお恥ずかしいのですが…
以下ネタバレ含むあらすじとキャラクター紹介を当時の文面のままぺっと貼り付け。
無駄に長いのでご注意ください。
なお書き殴りのような内容なので所々ツッコミどころが多いですが、御愛嬌ということでひとつ…(何が?)
「二人勇者」
魔王により絶望の淵に立たされていたこの世界には一つの理がある。
唯一「光の加護」を授かった者のみ王から受ける「神の啓示」により勇者の力を得ることができた。
勇者は僅かな援軍と共に魔王へ挑むが誰一人戻ってくることは無かった。
勇者が死ぬとき光の加護は現れ、その者は新たな勇者として「神の啓示」を授かり魔王を討伐する為旅立った。
しかし一人また一人と魔王に討たれ、同じ事が繰り返されるままとうとう100年が過ぎようとしていた。
世界の人々は「希望」を抱くことすら諦めてしまっていた。
ある日一人の青年が現れる。
彼は光の加護の血が流れる「勇者」として「神の啓示」を受けに城へ向かう。
しかし町民は最早勇者を死刑囚を見るかのような視線を向けるのみであった。
道中、彼はとある事情で少女と出会うことになる。
その少女は言った。
「私は勇者。今から神の啓示を受けに城へ向かっていたところだ」
この世界にはもう一つ理が存在していた。
勇者が死ぬ時、それは新たな勇者が生まれるということ。
それ故光の加護を受ける人間は唯一人のみということ。
本来は一人しか生まれない勇者が二人も現れたことで青年は…街の人々はざわめく。
どちらかが偽者なのかどちらも勇者なのか…
以下未設定
光の加護を受ける条件?
=勇者と交わった聖女から生まれる子
=勇者が誰とも交わらなかった場合は神の選択により生まれる
魔王とは世界に混沌と絶望をもたらす=世界や生き物の繁栄を断絶するものは神にとって不都合な物?
=魔王が光を奪うことにより力を増幅させ、いずれ神すら恐れる存在となる
その為、神は加護の力を人間に捧げる(神が魔王に直接審判を下す事はできない=何故か?)
という感じのお話。
リーラ→主人公。本物の勇者の娘。旅の途中で恋人の神官(母親)が身籠もったが、魔王によりどちらも殺される。
死にかけの神官の胎内から引きずり出し、魔王は新たな王としてリーラを育て、勇者という肩書きを刷り込ませ人間の国へ放った。
なお、リーラ自身は魔王を自分を育ててくれた唯一無二と父と慕い、魔王と認識していない。
黒髪に黒い鎧と一見禍々しさを感じさせる。男口調気味。常識が全くわからず、倫理観にも乏しいためルシアスやアルマに窘められても
理由も分からずキョトンとする事が多い。
最初は特に無邪気で残酷な性格をしていたが、旅の最中で徐々に様々な感情を覚えていくのであった。
ルシアス→もう一人の主人公。同じく本物の勇者の素質を持つ男から生まれた。
光の加護を受けた子供は双子だった。
どちらも光の加護を受けながらも、本来勇者を継ぐ者は一人しか生まれないという理に沿って、間引きされる。
("一人の勇者"によって救われるという神託に背くという理由から)
しかし召使いの女は不妊であり、赤ん坊を殺すことが出来なかった為そのまま隠れて育ててしまう。
数年後、母となった女は殺されるが、子は生き延びた。
その双子の片側は世界を、本来の家族を、勇者を恨んだ。自分の人生がここまで塵のように扱われる理など潰してやる
世界など滅びてしまえばいいと考えた。
名前を捨て、顔を鉄仮面で隠し、実力で戦士となり、勇者に同行した。そして魔王城での戦いの土壇場で彼は同胞を裏切り捨てた。
それまで身を隠すように装着していた仮面を外した彼は紛うことなく、勇者と同じ顔をしていた。
そして彼は王の謁見で自身の加護の証明を掲げた上で、人類を救う使命を放棄することを高らかに告げる。
これが死ぬ運命から逃れた男の最大の復讐だった。
以後彼は王族から逃げ回る日々を送ることとなった。
その息子であるルシアスも実質「光の加護」を受ける勇者の血が流れていることに変わりは無いが、本人は父親を勇者と思っており
父の事を魔王から逃げ帰った前代未聞の勇者と思っている為、尊敬と蔑みの狭間に立たされていた。
見た目も性格も勇者そのものな出で立ち。始めはリーラに対し何とも言えない蟠りを感じながらも
表向きは友好的に接するが、旅を続けるうちに彼の中で心境の変化が訪れていく。
アルマ→シスター。勇者や荒む世界に何か出来ないかと幼少の頃から思い、この職を選んだ。
ルシアスを勇者と見初めて以降秘めた想いを抱えている。
同時にリーラに対し勇者として扱うべきなのか悩み、またルシアスに軽々しく話しかける彼女本人にも複雑な感情を向ける。
ザムド→ウォーリア。筋肉質で豪快な男。その力を認められ、小さな村に嫁と息子を残し勇者達に同行することになる。
パーティー内で一回り年齢が高いということもあり皆の良き理解者としても立ち回る。
リーラの性格を、子供が蟻の巣を埋めるような無邪気故の残忍さを誰よりも早く感じ取り、人としての常識を教えていく。
魔王→残忍かつ残酷。自分を倒しに訪れる勇者を弄ぶように殺すのが楽しみとなっている。
勇者の子であるリーラを育て、人間達を陥れようと画策。――と言いながらも
いつ自分と対等に戦える者が現れるか、それがもしかしたらリーラなのかもしれないということを楽しんでいる。
魔王の命は魔王城の中枢として動く「肉薔薇の結晶」と共にある為、魔王の死は城の崩壊を、肉薔薇の結晶の破壊は魔王の死を意味する。
肉薔薇の結晶は奥深くに閉ざされ、恐ろしく屈強なデーモン達によって守られているという畳む
上記はおなじく8年前の書き殴りで整合性もなにもあったもんじゃない
ですが書きたい方向性みたいなものは今も昔もあんまり変わりない気がします…
旅の最中でリーラとルシアスはやがて惹かれ合うようになるも、一方で真実を知ったリーラは何が正しいか、自分の見てきた世界が
偽りであった事で情緒が不安定になってゆく。
最終的にリーラはようやく倒した魔王と共に崩れる城に残る道を選んだ。
それが彼女なりのこれまで何も知らずに生きてきた罪滅ぼしだと告げて。
勇者と名乗った黒壇の鎧の少女がいないまま3人は無事に帰還した。
ルシアスの出生について声を上げる者もいたようだが、使命を遂げて帰ってきた彼を称える声のほうが多く、時の流れと共に咎める者もいなくなった。
やがてルシアスとアルマは結ばれ、アルマは子を成す事となる…みたいな終わり方でした。畳む