Caerula

Ars magna

あらすじ

ウォールデン公国の西に位置するエヴァリアは、四大元素の魔法による技術で発展してきた魔法都市だが同時に 一族の体を蝕む 瘴気(ミアズマ)に長年苦しめられている。
アリエッテ・ルクエールはこの地で唯一魔力を持たないかわりに、瘴気を見通す力を持つ特異な少女であった。
周囲から疎まれながらも、彼女の理解者である専属執事ジェラールと祖母が遺した魔道具タロットと共にアリエッテは瘴気に立ち向かう。

登場人物

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連載一覧

用語解説

ミアズマ
魔法行使に伴い発現する「マナの塵芥(ミアズマ)」についてはその生成機序が
未だ明らかとなっていない。
多くの研究において、術者が無意識下に魔力を操作する際、余剰エネルギーとして
発生するものと推測されている。
エヴァリアに生まれた人間の大半が潜在的に宿すとされるが、一般人による視覚的認識は
不可能であり、魔術師であっても感知例は極めて稀である。
その起源については諸説存在する。
建国期の貴族魔術師の血縁交配に端を発する呪的要因説、遺伝的変異を主因とする生理学的説
あるいは術者の制御未熟による魔力の逸脱生成説なども可能性として挙げられる。
エヴァリアにてミアズマが自律的挙動を示す例も報告されており、その全容は依然不明である。
『ウォールデン公国魔術史攷』より